【プログラム体験談】SecHack365にチーム開発で1年間参加してみた

はじめに
※以下の発言は個人的な見解であり、所属する組織の見解ではありません
皆さまはじめまして、竹(@takemioIO)と申します。
身分としては学部一年の大学生。知識的なバックボーンとしてはかなり多趣味な感じなので以下のプロフィールサイトを見てください。今現在としてはセキュリティ関係といえば脆弱性検査のソフトウェアに携わっていたりとかをアルバイトでしていたりって感じです。
で、本記事は去年度に私が参加した情報通信研究機構(NICT)のプログラム、SecHack365について書いていこうと思います。
この投稿をご覧になられた方が少しでもSecHack365に興味を持っていただければ幸いです〜〜〜!みんな応募してくれ〜〜〜!
SecHack365の詳しい内容については公式ホームページをご覧ください。
参加期間
2017年5月20日〜2018年3月24日
SecHack365に参加した経緯
私はSecHack365に参加した経緯は締め切り12時間前にtwitterに流れてきて、「オッ。すごい人達が委員にいる!」「よし。応募したろ。」その後、応募用紙を提出、ドキドキしながら合否を待ち、無事合格という流れです。
今見ても周りと比べるすごくミーハーで、あまり高尚なことは思ってないですね。応募用紙を晒せないのが悔やまれますがこんなんで受かるんか?みたいな感じです。
つまり偶然だったんです。でもこの偶然がラッキーなことに自分を成長させた最高の一年の始まりでした。
SecHack365で何をしたのか
私はチームでIoTデバイス管理システムの開発をしていました。名前がついていてVotojという名前です。
これは様々なIoT機器の通信の監視、パケット制御などの管理を行うプロダクトで、今回のメインターゲットは家庭用で扱うときにどんなふうにしたら使いにくさとかが解決できるのだろうということを研究開発しました。
チームは自分を合わせて6人で、僕がチーム内で一番若くて、一番上は社会人の方の方でした。下のはチームの記念写真です
チーム内ではそれのプロダクトオーナー的なこと、つまりリーダーぽいことをしていました。 チームの人数がめっちゃ多かったので大変でした(SecHack内で一番多くて6人のチームでした)
技術的な文脈で言うと最終的にはアーキテクチャの提案と設計、パケットキャプチャと配信、ファイアーウォールなど基盤部分の担当をメインでしていました。気になった方は僕のブログからリンクを探してみると良いかもしれません。
また、今年度はアメリカへの派遣が行われたのですが、SecHack365の内部選抜を経てアメリカ・オースティン.SXSWへ参加してきました。そこのSXSW HackathonではCloudinary Prizeというスポンサー賞を派遣チームで得ました。
SecHack365で何を学びどう感じたのか
ここでは、SecHack365の活動で何を学びどう感じたのかについて時系列順に書いていきます。
5月 NICT見学会
初顔合わせとなる5月。とっても「不安」でした。とっても。いやはや〜お上りさんですからね。地元が東北だとこんなところこねぇずら〜みたいな(?)
このまま話ができなかったらどうしよう・・・なんて思っていたのですが、結局なんだかんだ言って何人かのトレーニーの人と仲良くなったりしたと思います。とは言え一部の人達はなんとなく内輪ですでに知っていた仲の人が多くて最初は寂しさを感じるかもしれませんが徐々にほぐれるの心配なしですっ!強い気持ちで行きましょう!
ただ私がとても驚いたのは、皆さんそれぞれが全く違う分野を専攻していてかなり自由だなぁと思いました。SecHack365はCS専攻以外でも取るいう、この多様性はある種の魅力なのかもしれません。
これらを通じて自分の知らなかった事について興味を持つきっかけになりました。
6月 東京回
顔合わせ会を除くと初めてとなるオフライン回でした。
東京回ではチームビルディングを通じたトレーニーとの交流、またアイデアの発想法について学びました。思いっきりアイディアソンですね!
一見関係のないアイデアが繋がって新しいアイデアになったり、同じようなアイデアが組み合わさってもっといいアイデアになったり、
とにかく脳みそから煙がもくもくしてくるのでは!?ってぐらい頭を使いました。
自分は強い気持ちで僕が考えた最強のコンパイラをつくるぞ!と思っていたわけですが色んな人の話を聞く中でIoTやNetworkとかもいいなぁと思うようになり幅広いことを考えるようになりました。
自分はここで一緒にIoTでやることってなんだろうなぁって言うブレストをしたアイディアがこの一年の行うコアのアイディアになって、そこでやった仲間たちがこの一年間活動する仲間でした。
ただ別にココで決まったことが全てではないので、ドコのタイミングで決まったことでも自分が思うままにできるので心配なく!
8月 福岡回
この回から本格的な活動が始まりました。
この写真は開催していた福岡のリゾート地です。最高ですね。
福岡回では、まだチームとしてあまり動き方がわかっていなかったのでとりあえず自分にできることとして可視化のフィジビリ実装をしてみたということをしました。
進み具合も担当もバラバラで結局ここの可視化のフィジビリ実装しか見せれないという感じで少し辛いなぁとなりました。まる。
しかしこれがケツに火がついたのかチームや開発テーマも固まって来て、ここからが本番といった感じでした!!
10月 北海道回
チーム開発は遠隔で行いながらなのですがやはり突然の音信不通の多発などがいっぱいでしんどかったです
ですがそんな中メンターの横山さんと5時間ミーティングとかめっちゃ議論を重ねてなんとかチームとして進路をまとめたり、チーム内でのチャット会議をしたりとか運営していきました。
ドキュメント作成にはhackmd.io, チャットはSkypeみたいなツールを使って進めていきました。
これらの結果北海道では方向性やどういう流れで動かなくてはいけないのかという形が見えていたのでそれをどう落とし込んでいくのかに力を入れていきました。
大きく分けて自分のやったロールは2つで
一つは「内側に攻めるということ」で、チーム内のレベル差やどう運営すれば良いのかとかコレのために開発手法を学び直したり、まとめを作ったりなど。
具体的にはチーム内での githubの運用を周知して、理解できない人はハンズオンでやってみせたり、 開発手法としては外側に攻めるためにユーザーストーリーマッピングをしたり、自分の書いた開発手法をまとめたブログを共有したり。もしくは必要であれば細かいマイルストーンをリコメンドなどをしました。
2つ目はさっきのにつながっていて「外側に攻めるということ」で、誰のためのものなのか、何ができるのか、何がうれしいのか、といったことを考えながら大阪回までに形にするものを決めました。
12月 大阪回
大阪回ではものづくりも最終段階です。が!弊チームは人によってまばらでした(とてもつらい)
最終発表に向けた発表練習や、開発中のアプリケーションのブラッシュアップを行いました。が委員からはかなり厳しいツッコミなどが入ってツラい><ってなりました。
ですが他のトレーナーやトレーニーに実際に見てもらうことで、自分では気づくことができなかった点に気づくことができました。
頂いたアドバイスをアプリケーションにフィードバックして、また見てもらうことを繰り返していき、よりよいものになっていきました。
そして最終の沖縄までに僕らはMVP(最小構成をブラッシュアップしきる)ということを目指して予定表を作ってクロージングして沖縄会まで走っていきました。
2月 沖縄回
沖縄回はトレーナーに最終成果物についてのプレゼンテーションを行いました。
沖縄回までの間は、開発もしながらなのでとてもギリギリでした。
トレーナーの方に手厳しいアドバイスを頂き、当日の夜遅くまで(AM1:00すぎ)発表練習とスライドの修正を繰り返していました。うまく伝わったか不安でしたが、なんとか言いたいことはだいたい伝わったようなので良かったです。
当たり前のことかもしれませんが、構成や工夫で伝わり方って全然違うんです。自分たちの作ったものは研究よりなのか、商業感があるのかとか。ちゃんと持ち味を理解してスライド作ると嬉しいのかなぁと思います。そうすると自ずと参考にすることや伝えたいことが彫り込まれていくので。
それとなのですが、コレは自戒なのですが必ず本番画面に一度接続させてもらってスライドがちゃんとめくれるかは確認したほうが良いです(つらい)
アメリカ行き
今年度SecHack365では一週間の海外派遣参加者募集がありました。
海外派遣先はテキサス・オースティン。そこでは世界最大級の技術と音楽と芸術のイベントSXSWに参加できるとの事で内部選抜に思い切って応募、選抜されるのは4名のみということでしたが2月には無事Slack上で派遣メンバーになったことが伝えられました。そこではカンファレンスの展示を見たり、企業見学に行ったり、hackathonに参加したり、はたまた前述したとおりhackathonでの入賞も達成して充実した一週間でした。
この写真はhackathonで入賞した時の写真です。
アメリカの話はかなり分量が多いので自分のブログに切り出して書いてあります。
ブログにはその参加したSXSWのレポートを拙い文章ですが載せています。
詳細の気になる方はこちらへ
3月 東京回
最後の東京回では、外部の方に自分達の成果物についてポスターセッションを行いました。
何人もの方に声をかけていただきました。「コレがあったら面白そうですね!」とか色んな人の視点で話してくれるの嬉しかったです。
成果物をもっと良いものにするためにこれから先も開発したいなぁ〜〜って思いました。
SecHack365を終えて
今回SecHack365に参加して、改めて1年前の自分を振り返ってみると自分の将来像を考えたりする良いきっかけになったと思います。
実は自分の同輩(学部一年相当)が全くいなくてちょっと寂しさを感じていたりしたわけですが、その分自分より上の人達はこんなことしてるのかーってことや一部の委員のようにアカデミックてきなことをやっても面白そうとか。自分の数年後だったらこんなことするんだろうなぁとかがリアルタイムで見えていったことが考えさせられました。そのうち自分のやりたいことや強みってなんだろうなぁと思うようになりました。いやまだ結論は出てないですけどねw
最後になりましたが、関係者各位には感謝しております。本当にありがとうございます。SecHack365で学ばせていただいたことはずーっと自分の糧になるんだろうなぁと思っています。
税金で最高の一年を過ごしてやるぜという気持ちで応募していきましょう!ぜひ皆さんも最高のハッカソンをやりに行きましょう!!!